吉田うどん桜井（さくらい）うどん［勝手な評価／3.5］

'14年09月04日

本日は山梨県富士吉田市の「吉田のうどんの老舗、桜井（さくらい）うどん」に行ってきました。
元祖とも言われメディアへの露出も多いこの店、数多くなり独自の味も展開する店も多い中、今でも変わらぬメニューと味を提供してくれます。

メニューは、かけうどんと、つけうどん。バリエーションは温かいか、冷たいかだけです。値段は350円です。具はキャベツと油揚げだけ。肉も、天ぷらもありません。
スープも至ってシンプルな醤油ベースにかすかに出汁の香りのする薄口。今の我々には辛みであるすりだねを入れないと物足りないかなと思うほどです。
しかしながら麺を食べるとしっかりと練られた重さを感じる手打ち麺に、ほのかにうどん粉の香りがする美味しい麺です。手打ちである舌触りと味わいはこの麺にはしっかりとありました。麺に関しては今はほとんどが製麺で練られ、玉にされたものを店内でのばしていく事が主流で、この香りを感じるものはほんの数店舗にです。ただ、現在は製麺技術の向上により揚げてすぐに食べるのでなければ機械麺の口触りやコシの強さなどどちらが美味しいのかは、個々の好みによると思います。私はどちらも好きです。ただ、気になる事は手打ちとかかげた店が、機械で練られたものだったりするとがっかりしますが。

全体的に私個人としてはとても気に入っているお店ですが、スタッフの中には全然物足りない、トッピングが欲しいなど、意見は様々でした。

あくまで味は個々の好みなんだな、と感じながらもこの店をおすすめするのは、昔ながらの丁寧に練られた麺と、後は何となく緊張感の無い、気軽で幸せな気分があったからでしょうか。それは私にとっての懐かしさもあったからかもしれません。

何れにしても新しく整頓された味もありますが、懐かしの原点の味に触れてみてください。
そのときに美味しいのか、美味しくないのかはお任せします。

私はとっても美味しく頂きました。ごちそうさまでした！