富士山の生い立ち その8 新富士火山 ステージ4
'14年01月12日
3500年~2200年前のステージ4の時期、富士山は再び山頂火口を中心に爆発的噴火を繰り返すようになり、大~中規模のテフラを噴出し続けました。また、爆発的噴火に伴って火砕流も発生し、主に西側斜面を流れ下りました(大沢火砕流)。さらに側火山の活動も盛んで、富士火山最大の側火山である大室山もこの時期に噴火し、大量のテフラを噴き上げました。
一方、この時期には大きな岩屑なだれや火山泥流も発生し、東側斜面に顔を出していたと思われる古富士火山の山体の一部が崩壊しました。富士山の東麓には直径20~30m、高さ5m前後の流れ山がたくさんありますが、これが「御殿場岩屑なだれ」と呼ばれているこの時の山体崩壊の痕跡です。
また、火山泥流は足柄平野の北部などで40m以上もの厚い地層となって現在も残っています。崩壊後の富士山は荒々しい表情をしていたと思われますが、その後の噴火が傷跡を隠してしまいました。
なお、2200年前の山頂噴火後、山頂火口では小規模な水蒸気爆発はあるものの、大規模なマグマ噴火は現在まで起きていません。
引用:
山梨県環境科学研究所発行『日本一の火山 富士山』 荒巻重雄 太田美代著) p52-53
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