富士山の生い立ち その4 新富士火山 ステージ1 その1
'14年01月06日
古富士火山と新富士火山をどの段階で分けるかは学者によって見解が違いますが、この本(山梨県環境科学研究所発行『日本一の火山 富士山』 荒巻重雄 太田美代著)では溶岩の大量噴出が始まった17,000年前を新富士火山の始まりとし、現在まで続く新富士火山の活動期を、噴火様式の違いに基づいて5つのステージに分けています。
ステージ1は17,000年前~8000年前の広い裾野をつくった大量の溶岩流が流れた時期です。この時期の富士山は、山頂火口や山腹火口から大量の溶岩を噴き出し、東麓をのぞく山麓一帯に溶岩流が流れ下りました。
旧期溶岩と呼ばれているこの時の溶岩は、粘り気の弱い玄武岩質のパホイホイ溶岩で、大月市の猿橋付近(猿橋溶岩流)などで見ることができます。
引用:
山梨県環境科学研究所発行『日本一の火山 富士山』 荒巻重雄 太田美代著)P51
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